創業 慶応元年 京菓子の老舗 甘春堂
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みなさまからの質問コーナー(FAQ)

 

 

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和菓子の「銘」について
和菓子の作り方について
和菓子の「銘」について(1)--鏡草--
こんにちは。メルマガいつも楽しく拝見しております。
和菓子の銘は、奥深いエピソードがあって、すてきですね。

一つ教えて頂きたいことばがあるのですが・・・。それは、「鏡草」です。
秋の鏡草はあさがおのこと。春の鏡草は大根のこと。
冬の鏡草は松。・・・だそうですが(広辞苑より)、なぜなんでしょうか。
夏の鏡草はないのでしょうか。「鏡草」という、植物があるんでしょうか。

ちょっと、和菓子の用語ではないのですが、最近和菓子の本で見かけた、
和菓子の銘につかわれていたことばです。メルマガ上でとりあげていただけたら・・・と思い、メールさせて頂きました。

これからもメルマガたのしみにしています。では・・・。     (M.M. 様)
【お答え】
 いろいろ調べてみましたが、「鏡草」はこれ、という特定の植物名ではないようです。むしろ様々な植物の特徴をとって「鏡草」と称したものと思われます。

 といいますのは(以下、岩波書店さんの回答を参考にさせていただきます)、「鏡」は、古く、祭祀具・宝器として扱われていたからか、丸いもの、貴重なもの、照らすもの、曇りのないもの、美しいもの、などの比喩として多く用いられてきました。特に、歌語・雅語としての用いられ方が顕著です。

 「かがみぐさ」もその典型で、いろいろな植物を「かがみぐさ」と称する古例が見られます。多くは、古辞書・本草書・歌学書で「このかがみぐさは、〇〇のことである」とあるだけで、どうしてそう呼ぶのか、となると、よく分らないものが大半です。

『広辞苑』(第4版)には「鏡草」について

【かがみぐさ】
①大根の異名。正月元日に宮中で鏡餅の上に置いた輪切りの大根。はるのかがみぐさ。
②松の異名。ふゆのかがみぐさ。
③アサガオ・ヤマブキ・ウイキクサ・ビャクレン・カガイモ・ カタバミ・イチヤクソウなどの異名。
(かがみそう)・・・イチヤクソウの別称。

とあります。カタバミが鏡草と呼ばれたのは、昔、鏡の表面を磨くのに使用されたのでついたとの一説もあります。

 あさがおは、歌の世界では秋の花です。大根が春のかがみぐさ、というのは広辞苑「かがみぐさ」の語義①の通りです。(陰暦で、正月は春なので)。松は、常緑樹ということで、冬にあてたのだと思います。「夏のかがみぐさ」は、なさそうです。夏の花としての「紅花(べにばな)」を「かがみぐさ」と呼んでいる例がありますしかし「夏のかがみぐさ」として受け止められるところまでは、いっていないようです。

 そのほか、ちょっと面白い由来話をご紹介しますと、《山吹》には、「昔、男女が別れがたい思いを抱きながら別れる時に、鏡に互いの面影を映して、その鏡をうずめたところ、そのあとに山吹が生えた」という伝説があります。

 また、いくつかの「かがみぐさ」は、形が丸くて表面がつやつやしているところから、命名されているようです。
 和菓子の銘に使われるのも、「山吹」と名指しで呼ぶより、「鏡草」と遠回しに雅語で呼ぶ方が美しいので、そのような名前が用いられるのかもしれません。
一人でもくつろげる茶房(1)
おいしい抹茶とお菓子のあるお店など、紹介してください。
ひとりでも気軽に立ち寄ることが出来る所をさがしてます。   (U.M. 様)
【お答え】
お問い合わせ有難うございます。
実は、甘春堂の茶房では、お一人様でも十分くつろいで頂けるような空間に設計してあります。特にお勧めは東店(京都市東山区)と嵯峨野店(京都市右京区嵯峨野)です。

東店は2階でゆったりとおくつろぎ頂けますし、1階ではベテラン職人による
和菓子作りの実演がご覧頂けます。ここの職人さんはお話好きのおじさんですので、お一人でこられても、いろいろ話が出来て面白いと思います。

また、嵯峨野店では1階、2階とも茶房があり、2階は特に開放感あふれる空間となっています。午後には陽の光が差し込んできてさわやか。
観光シーズンともなると、嵐山の大通りは大型バスで相当うるさくなるのですが、嵯峨野店はそこから少し離れた清涼寺の近くなので、ゆったりとおくつろぎ頂けます。ご近所では嵯峨野豆腐で有名な「森嘉」さんがあるので、夕食のお供にいかがでしょう?

また、京都市内では京都ホテル内にも、甘春堂茶房があります。
ホテルですので、サービス料がかかりますが、市役所が近くにあるので
議員さんや役所の方が結構お一人で来られます。
誰にも気兼ねなく、おくつろぎ下さい。

コチラの商品もお勧めです。いかがでしょうか?


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