創業 慶応元年 京菓子の老舗 甘春堂
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職人が教えるカンタン和菓子レシピ5 水ぼたん・くずまんじゅう・葛桜の作り方(初級編)

職人が教えるカンタン和菓子レシピ5 水ぼたん・くずまんじゅう・葛桜の作り方(初級編)
基本のこしあんで、美味しくて「みんずりとした」(京都ことばで「みずみずしい」という意味)「くずまんじゅう」を作ってみましょう!! 同じ工程で「水ぼたん」も出来ますよ。
用意する材料 こしあん 150〜200g 、白あん 200g 、砂糖 120g 、葛粉 50g 、色粉(食用紅)少量 、桜の葉(あれば)
【今回使う器材について】
こし器(なければ、「あくすくい」でも代用可)を用意してください。
製菓用ビニール(サランラップで代用できます)。
1.材料を用意します。 2.まず「水ぼたん」の中身を作ります白あんをまず一握り(写真くらいの量)取り、色粉(食紅)をつまようじなどでほんの少しつけます(A)少量でもかなり赤くなるので、ほんの少しだけつけてください!!(この時点では、この白あんが赤すぎても大丈夫。) 3.赤くなった先ほどの白あん(A)を、また少しとり、残っている白あんに混ぜます。色が薄ければ、(A)を全体の白あんに加えて、色味を調整してください。濃くするのは足せばよいですが、薄くすることは混ぜてしまうと出来ないので、慎重に(A)を加えてください。 4.色をつけた白あん、こしあんを、写真のように団子状に丸めて分けます。
1つあたり約25gくらいを目安にしてください。
5.水210gに、葛粉50gを入れます。 6.泡立て器などでよく混ぜます。だまのないように。 7.混ざったら、砂糖120gを混ぜます。 8.だまがないように、こし器(なければ、あくすくいでも可)でこします。
9.天然の葛粉には、わらなどの小さなゴミが入っていることがあるんですよ。だから、必ず、こしてください。 10.鍋にいれて、中火にかけます。 11.だんだん、葛が固まってきましたね!! 火の加減は、鍋を離したり近づけたりして、調整してください。 
12.すばやく練り上げます。焦がさないように!!
この写真の葛の状態を「半がえし」といいます。プロはこのまだ透明になっていない状態の葛であんをつつみ、その後蒸しあげます。
ご家庭では、透明感がでるまで練る「本がえし」を行います。
13.「本がえし」。白色から、透明感が出てきました。このくらい透明になればOKです。 ※葛はかなり熱いので、やけどしないように注意!! 出来たての葛は熱いので、少し冷ましてください。
14.氷水を用意します(熱い葛を冷やすためと、作業で指先を冷やすため)。 15.製菓用ビニールの上に、アツアツの葛を少しとります(家庭ではサランラップで代用できます)。
16.水ぼたんのあんをおきます。 17.指先で、葛をあん全体にからめるようにくるみます。※氷水で予め指先を冷やし、やけどしないようにしてください。 18.上部に葛がかかれば、OK。
19.サランラップで茶巾のようにしぼります。 20.葛であんが包めたら、そのまま氷水で冷やします。しばらくしたら、引き上げてください。 21.水ぼたんの葛を使って、「くずまんじゅう」を作ります。これくらいをへらでとって、手のひらにのせてください。※熱いので注意!!
22.こしあんを乗っけて・・・。水ぼたんと同様に、葛をあん全体にからめつけます。 23.葛がたくさん付き過ぎるので・・・。
24.このように押し出して、余分な葛をちぎり分けます。 25.分けたら、そのまま氷水の中へチャポン。
26.しばらく冷やして、くずまんじゅうの出来上がりです。 27.わぁ〜。おいしそうな水ぼたんとくずまんじゅうですねぇ!!! 28.桜の葉があれば、くずまんじゅうに巻くと、桜の香りが移った「葛桜」というお菓子になります。1つの材料で、3種類の和菓子が出来ました!!
火を通した葛は、相当熱いです。やけどしないようにご注意下さい!!
葛を氷水で冷やしますが、つけおきしすぎないでください。葛が固くなって美味しくなくなります!
葛粉の質のよしあしによって、味や舌触りが違ってきます。
葛の透明感を出したいときは、砂糖を増やすと透明感が出やすくなります。ただし、その分甘くなりますので、注意が必要です。
ご家庭で作った和菓子は、日が持ちません。早めにお召し上がり下さい。
この作り方は、「どこの家庭でも用意できる材料・器材で簡単に」作れるように、アレンジしたものです。プロはプロの作り方、材料、技術があります。さらにレベルアップをはかりたい方は、今後ご紹介していきますので、お楽しみに。
この作り方に関するポイントを対談形式でご紹介しています。職人のお父さんと娘の対談は「京菓子通信」をご覧下さい。

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