師走(12月)


お歳暮はもう送られましたか?今年は粋に京菓子はいかが。

成道会(じょうどうえ)の由来  (12月8日

 成道とは、悟りを開くことで、12月8日は、釈尊が成道された日といわれています。京都の禅宗五山では毎年12月になると同時に8日まで、釈迦にあやかり、不眠不休の大接心を行います。座禅を組んだまま、木枯しに吹かれ一睡もせず修業する雲水の姿を想像するだけでも、在家の人間でよかったと感じないでしょうか。12月8日の事を別名ろうげつ八日といい、禅宗ではこの期間の接心を「ろうはち」と呼んでいます。
 この日ろう八粥といって粥に昆布・串柿・菜などを入れたものを食ぺる。これを五味粥ともいいます。寺によっては茶粥や甘酒などが出されます。

事始め

 正月の行事は1月になってから始まるものではなく年の暮れからかかるものです。宮中のすす払いの行事にある様に、新年に際して、神を迎えるのにその祭場である家屋を清めたものでした。この日に忌事的な祭をする日であったものを、正月の祝い事と解したのでした。江戸時代、幕府はこの日から正月の準備を始めました。
 京都では、12月13日になると、分家から本家へ、弟子から師匠へと、それぞれの名前を書いた鏡餅を持参し、祝儀を述ぺ、もらった方では、それを玄関にずらっと並べる習慣が残っています。日頃世話になっている方や仲人、親戚等へ、一年のお礼に贈るお歳暮も事始め頃から始められます。
●お勧めのお菓子 季節の上生菓子・煎餅など
 

お歳暮について

 年の暮れの贈物。おおむね12月の20日頃から28日頃までの間に贈答がかわされます。今では日用品や商品券などもお歳暮として贈られますが、もとは塩ザケ、塩ブリ、するめなどの魚類、米や餅などの食品が主でした。盆に、めん類などの食品や日用品を贈答することは広く行なわれ、都会では中元という言葉に統一される傾向がありますが、これを「盆せいぽ」「七月のせいぼ」などというのは、歳暮の名を盆の場合に転用したものです。
 
お菓子も歳暮として重宝な存在ですが、目前に正月が控えている事もあり、日持ちのする菓子は好適品。とりわけ、御題や干支、新春をデザインしたお菓子が喜ばれます
 

●お勧めのお菓 干菓子・煎餅・吹き寄せ・干支や御題菓子の羊羹など

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