創業 慶応元年 京菓子の老舗 甘春堂
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長月・神無月(9・10月)

重陽の節句(秋の節句)について

 旧暦9月9日を重陽の節句、または菊の節句といいます。陰陽道の考え方から、陽の数字、すなわち奇数は縁起のよい数とされて、陽の数字の最も大きい9が、月日に2つ重なる9月9日は、五節句の中でもかなり重んじられていました。昔、菊慈童が700オまで生きたという中国の伝説から、菊は延寿の効があると信じられ、菊酒を飲む風習がありました。
 季節は菊の真盛り、各所で菊が奉納されました。この日、宮中では、菊花の宴が行なわれ、長寿、延命を祈願したのです。前夜から菊の花の上に綿をかぶせておき、その香りと露を含んたもので肌を拭ったりしました。綿の色は、白菊には黄、赤には白、黄には赤をおおい、綿の色は官位によって異なったのです。これを「着せ綿」といいました。
新暦でも9月9日にお祝いします。

●「重陽の節句」におすすめのお菓子 創作上生菓子 干菓子「菊」など

中秋の名月

  陰暦では、7・8・9月が秋とされ、従って中秋の名月とは陰暦8月の満月のことになります。新暦では9月中頃過ぎにあたります。月の美しさを観賞するという美意識は西欧には見られません。元々中国の習俗でありますが、日本独特の文化を作り上げました。
 8月15夜の月を観賞するのに、里芋の子の皮をつけたままで蒸した衣被を盛って供えたところから芋名月と呼ばれています。宇多天皇が寛平9年(897)、宮中に観月の宴を催されたのが発端となつ、月見にだんごを供える習慣が出来、芒、芋等と共に三宝に15個盛りました。最近の月見だんごは、これに由来したものです。
 又、旧暦9月13日の夜を「後の月」といって枝豆や栗を供えます。中秋の名月とは趣きも異なって、我国特有の行事です。これを豆名月といっています
 一般家庭では、月神や玉うさぎの絵像をかかげ、日が暮れかかったら、月の出る方向に台を据え、秋の七草を生け、酒、団子、里芋などを、お供えします。女性は月に向って礼拝し、宴を開きました。

●「中秋の名月」にお勧めのお菓子 月見だんご

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