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「羊羹(ようかん)」
羊羹はもともと仏教文化がもたらした、神仏への供物の一種です。本来は羊肉に黒砂糖を練り合わせて「羊肝」といいました。 わが国には 禅僧が伝えましたが、肉食を忌む日本では鎌倉時代、既に小豆を主流とした蒸し物を作り出し、汁の実として使われました。室町時代になると、茶道が盛んにな り、点心としての羹(あつもの)が喜ばれるようになると、蒸し菓子として珍重され、後世の蒸し羊羹に発展しました。 蒸し固める蒸し羊羹の仕法を、ところてんを加えるこ とにより練り固める方法に変えたのは、岡本善右衛門でした。江戸では寛政(1789〜1801)の初めに日本橋で喜太郎なる人物が、練り羊羹を作り出して評判になりました。 現在の羊羹には、蒸し物の羊羹と流し物の羊羹とがあります。蒸し羊羹やそれに蜜煮の栗を入れた栗蒸し羊羹などは蒸し物に属します。流し物の羊羹は寒天と砂糖を溶かし、これに各種のあんを配合して流し固めるもので、練り羊羹や水羊羹がこれに属します。 練り羊羹は19世紀の初めから、羊羹を代表するものとな り、今では材料、意匠に工夫を凝らした製品が全国的に作られています。 本練り羊羹の御菓子を見てみる 竹入水羊羹 栗蒸し羊羹 羊羹以外の棹物菓子
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